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なかなか読む気になりませんでしたが、購入してから約半年後、ついに読み終わりました。 筆者は、とあるリゾート・マンションの一棟を保有しており、ふとしたきっかけ(管理会社からの大規模修繕用の30万円の臨時負担のお願い)を機にマンションの管理組合の理事長として、マンションの管理費及び修繕費などの削減のために尽力した経緯を描いています。 私も、日本に住んでいた時にマンションの管理組合の理事に1年間任命されたことがあり、その時は「この仕事の忙しい合間に何でこんなことをしなければならないのか・・・」とぼやきながら、自転車の管理状況等を仕事から帰った後の深夜にチェックしていた時もありました。 もっとも、あの時は私は独身でマンションには土日にしかいなかったのでそのような甘い考えを抱いていましたが、今振り返ってみれば自分の住んでいる場所の管理が大事だな、と改めて思います。 多分、今度日本に帰国してあのマンションに入居した後、再び管理組合の一員に任命されれば、前回よりは遥かに真面目に「業務を遂行」したいと考えています。 この本で対象となっているマンションは、普段人が住んでいないリゾート・マンションなので、「住民」の管理費削減に対する真剣度は、通常のマンションと比べてかなり低いので、その分筆者も苦労しています。 また、ある時には裁判沙汰に巻き込まれてしまい、筆者が破産する可能性すらあったとのことで、管理組合の理事長という職はつぐつぐ割に合わないものだな、と感じました。 もっとも、この筆者は競売のかけられたこのリゾート・マンションの別室を、記事を書く目的で購入したとのことですから、余程マンション管理に関して情熱があるのでしょう。 読破後、筆者の記述内容で気になった点をあげてみます。 (1) 管理コストの削減には「相見積」が極めて有効 これは、別にマンション管理費に限らず、どのような内容の見積を取る場合でも有効です。 そういう意味では「電気料金」や「通信料金」の自由化も、消費者側からすれば決して悪いことではありません。 ただし、自由化が行き過ぎれば低価格化=低サービス化を招きかねないので、国が全く規制をしないような状態は望ましくありません。 (まあ、官僚規制国家の日本では逆にもう少し自由化すべきでしょうが) (2) 修繕費見積の検証の際には、たとえ有料でも管理会社とは全く関係のない独立系の建築士に依頼すべき これも当然のことです。 問題なのは、そのようなことを理事長や管理組合の一員として「無報酬」でやろうとする意欲のある人がいるかどうかなのでしょうが・・・。 (3) 理事会だけで全作業をやるべきではなく、全住民を何らかの形で巻き込むべし これも極めてごもっともな意見です。 どのように全住民を巻き込むか、これこそ理事長や管理組合の手腕が問われるところでもあるでしょう。 (4) 余談だが、自分の家の電気代を安くしたい場合にはブレーカが落ちない程度まで契約アンペアを下げるのがこつ 確かに言われてみればその通りです。勉強になりました。 筆者の話では、電力会社に電話一本入れるだけで無料でブレーカの取り換え工事をしてくれるとのことです。 アンペア数を数十落とすだけで月間の基本料金が数百円安くなるので、電気代を節約したいのであれば、この方法は極めて有効です。 もっとも、夏にガンガン冷房をつけるような家庭ではこの方法はちと無理ですが・・・ (5) 本革張りの家具は品質は良いが、こまめな手入れが必要な上、数年経つとひび割れやカビが発生する可能性が高い。 確かに日本ではそうでしょうね・・・。ここフランスは乾燥しているので、長持ちするでしょうが・・・。 カビの発生は湿度大国日本の欠点でもあります。 (6) 都会のマンションの場合、居住者の生命に直結する以上、例え料金が払えなくても状況によっては水道を止めてはならないという判例がある。 この場合、「状況によっては」がミソでしょう。 個人的には料金が未払いの場合、ある程度の期間が過ぎて度重なる警告を送っても無視された場合には止めざるを得ないと思いますが。 (7) 原始契約(新築のマンションを購入した時、規約集の中に綴じ込まれた用紙に購入者が署名捺印をして、売主に提出するが、それを束ねたもの)の紛失には気をつけるべし。後々の争いの元となりかねない。 筆者は現実に、原始契約の紛失を理由に裁判を起こされた、とある住民を撃破するのにかなり苦戦をしています。 私も、今のマンションを購入する際に署名捺印をした記憶がありますが、うちのマンションははたして原始契約をきちんと保管しているのでしょうか・・・?非常に気になるところです。 まあ読んでしまえばあっと言う間の内容でしたが、なかなか勉強になる内容が書かれてありました。 今後、もし管理費を巡って管理会社と対決するようなことにでもなれば、参考にしたい書物です(ニヤリ) 残念だったのは、筆者の体験が主として書かれていたので、物足りなく感じたところです。 日本における全体的な現状などがもう少し詳しく触れられていれば、良かったと思います。 評価:5点満点中3.5点。
by witchmountain
| 2009-02-23 02:44
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