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「Fallout 3」。 暇だったので、何か面白いゲームはないかとアマゾンUKで探している時に見つけたRPGタイトルです。 最初は、「どうせ例の欧米系のグロいシーンが連続するバイオレンスゲームだろう」と思いましたが、画像が最近良く宣伝などで見るPS3並に素晴らしく、欧米系のRPGを一度試してみるのも良いかな、と思い、購入しました。 何気にこの時期、ポンドが金融危機で暴落しており(昨年の同じ時期に約半分)、安くなっていたのも購入した理由の一つです。 ゲームの内容ですが、プレイヤーが操作する主人公は、米中核戦争が勃発し米国が核の廃墟と化した2077年から200年後の2277年のワシントン D.C. の地域において失踪してしまった父親を捜す旅に出ます。 RPGなので、当然のことながら、さまざまな敵や味方、更には事件や出来事に遭遇しながら主人公のレベルは上昇していきます。また、サブクエストが膨大といっていいほどあり、この世界での移動中もいろいろな新しい発見があるので、飽きません。 エンディング(敵対勢力と戦い、汚染された放射まみれの水をpurify=浄化できる装置の作動)を終了したころにはプレイ時間は120時間を超えていました(もっとも脇目もふらずにメインクエストだけプレイしていればこの半分以下の時間で終了したでしょうが。) この世界は、現実の世界とは異なり、冷戦がずっと続くということを前提に組み立てられているので、この世界では情報端末等の仕様が異なります(例えば小型ノートパソコンやインターネットが存在せず、IBM型の大型汎用機またはキーボードのない携帯通信機型の情報端末、原子力自動車、Fission Battery=核分裂型バッテリーの存在など)。 また、1950年代以降のゲームの世界のワシントンD.C.は現実世界と異なった発展を遂げたので、現実世界のワシントンD.C.にはない建物やメトロの駅があります。もっとも、アメリカ合衆国議会議事堂やワシントン記念塔等は、廃墟に近い状態でしたが、残っていました。 (ホワイトハウスは核爆弾の直撃を受けたので、大きい穴でしか存在していませんでしたが。) このゲームはグラフィックもさることながら、意外に今後の世界の進み方の一つの可能性(もっとも核戦争による荒廃は絶対に起こって欲しくない可能性でもありますが)を現実的に示していることもあり、Civilization IVと同様に何かと考えさせられるゲームでした。 良かった点は次の通りです。 ① リアリティのある設定 この仮想世界の設定は概ね次のようになっています(Fallout 3 Wikiより)。 ・冷戦が終了せずに、東西陣営に分かれたまま、21世紀まで持続する。 ・米国政府が強権化する。 ・石油等の化石燃料が枯渇し、原子力への移転が遅れる中、人々の焦燥が高まっていった。 ・化石燃料の枯渇と共に2052年に国際連合が崩壊、 残り少ない石油資源を巡って欧州は中東と石油を巡り戦争を始める。 ・2053年に米国は超疫病の出現を理由に国境を閉鎖、一方テルアビブ はテロリストの核兵器により破壊される。2054年に米国はこ れに呼応する形で、核シェルター(Vault)の製造を始める。 ・2060年に中東の石油は枯渇、欧州は分裂する。 ・2066年に中国は最後の石油資源が眠るアラスカへ侵攻、 10年後にようやく終結。その後、両陣営は残り少なくなった資源を 確保するために他の近隣諸国を次々と占領。2076年に米国はカナダを 占領する。2077年に米国はアラスカを中国から取り返す。 ・2077年10月23日に核戦争が勃発。米国の影の政府であるEnclave は太平洋上の石油リグへ避難。 資源(特に石油)の枯渇、資源を巡る戦争、等、現実世界の将来を少なからず予感させるような時間軸となっています。 私も、このゲームをプレイしながら、幾度となく、「50年後の将来にはこのような世界になっているかもしれない」という、漠然とした不安を感じました。 ② 国際関係 米中が明らかな対立軸として描かれています。 これも、現実世界では決して滑稽な話ではなく、今後、現実として起こり得ます。 なかなか上手な、リアリティのある設定だと言えます。 ③ グラフィック このゲームのグラフィックは「最高!」としかいいようがありません。 ワシントンD.C.の風景、人々、建物、等が本当に存在するかのような綺麗な画面で表現されています。 このゲームはPS3やX-Boxでも同時に発売されたようですが、これだけのクオリティのある映像をPC画面でも表示できるのであれば、別にPS3を購入しなくても良いのではないか、と思う位です。 まあ、戦闘シーンで敵の頭や目玉や腕が吹き飛ぶシーン等は流石に「グロい・・・」と思いましたが、それさえ除けば、ほぼ満点の出来です。 ④ 戦闘 戦闘に関しては最初は敵に向かってめくらめっぽう撃っていたのでなかなか当たらずかなり苦戦しましたが、照準システムV.A.T.S.を使うようになってからはどんなピンチの時でもいったんゲームの進行を停止させて自分の狙った場所へ打つことができるようになったので、だいぶ楽になりました。 それでも敵が強い場合や、いきなり襲ってきた時には、かなりの冷や汗ものですが、この緊張感がまた良いですね。 ⑤ ゲーム進行の自由性 クエストはメインクエストとサブクエストとに分かれていますが、ある程度メインクエストを進めたら、サブクエストばかりこなしても一向に問題はありません。主人公は自由に動き回り、好きな所へ行くことができます。 これは、ファイナルファンタジーのメインシリーズやドラゴンクエストとはかなり異なる点で、面白い点でもあります。 ファイナルファンタジー13もこんなふうに作れれば面白いのではないかと思います。 もしかしたら、日本のゲーム開発力は落ちてきているのかもしれません。そう危惧するほど、このFallout 3 の出来は良いとも言えます。 日本はゲームに限らず政治や経済面でも最近は内向き志向であり、気になるところです。 一方、物足りなかった、あるいは違和感を感じた点は次の通りです。 ① エンディング 何故、主人公や主人公の味方であるBrotherhood of Steelが、浄化装置の作動のためにEnclaveと戦わなければならなかったのか、いまいち良くわかりませんでした。 双方の単なる勢力争いなのか? 浄化装置を作動させることが人類にとってもっとも重要であるという認識で一致しているのであれば、Enclaveの「大統領」亡き後、別に敢えて争う必要はなかったのではないかと思いました。 ② ワシントンD.C.における中国人兵士の存在 何故かワシントンD.C.のペンタゴンのすぐ近くに中国人兵士がいました。 設定では核戦争の前に既に侵入していたということでしたが、いつ来たのかはともかく、米国が敵対する中国人兵士を野放しにしておくわけがなく、少々妙な設定に思えました。 ③ 中国を明白な敵対勢力として描いていること この点に関しては、少し複雑な気持ちです。 このゲームの世界では、何故かソ連が米国の敵対勢力として登場しません。 Fallout Wikiの設定を読む限り、米中対立とは裏腹に米ソは協調路線をとったということですが、仮に共産党国家であるソ連が冷戦時代のままずっと続いていたのであればソ中関係も比較的良好に推移したはずであり、この設定は無理があるように思えます。わざとソ連(今のロシア)を敵対勢力にしなかったのではないかという製作者側の意図が見え隠れしているような気すらします。 というのも、今の現実世界の国際政治においても米国はロシアよりもむしろ中国を潜在敵国として扱うようになってきており、このようなゲームが製作され人気になると、米国人の対中国観の悪化につながる可能性があるからです。 米国の今の雰囲気をこのゲームが映し出しているような気がするのが気になります。 ④ 5分に1回のペースでゲームがクラッシュする 私がこのゲームをプレイしているパソコンはデルのInspiron 1520で、内臓しているグラフィックカードは NVIDIA GeForce 8600GTというかなり最新の部類に入る製品ですが、ゲームの画像処理が追い付かないせいか、5分に1回のペースでゲームがクラッシュしました。 まあ、これもそのつどゲームを再起動すればすむ話ですが、面倒であったことは確かです。 このゲームの続編「Broken Steel」がMicrosoft Game Liveのダウンロードにて2009年4月に発売される予定ですので、機会があればこちらの方もプレイしてみたいと思います。 評価:5点満点中4.5点
by witchmountain
| 2009-03-02 03:55
| ゲーム
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