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最近、「イネの文明」という本(佐藤洋一郎著作、PHP新書)を愛用しています。
これまでの4大文明の元となってきた小麦、中南米アメリカ大陸の諸文明の元となってきたトウモロコシに比べてこれまであまり日の当たらなかったイネ(要は米のことです)にスポットライトを当てている本です。 私は子供の頃はどちらかというとパン、すなわち麦食、が好きな方でしたが、社会人になってからはひたすら米派になりました。米は腹持ちも良く、しかも満腹感があるというのが私がご飯を一番好きになった主な理由です。 最近は、米、大豆等の、日本食の元となっている食材のことが気になり、これらのことが書いてあるHPやブログをたまに漁ったりしています。 ところで、私は2005年の5月からフランスに滞在しているのですが、フランス人は精神的に不安定な人が日本よりも多いというのがもっぱらの私の実感です。 家にいると、よく「うおーっ!」という男の叫び声が聞こえてきます。要は意味なく吠えているだけなのですが、日本人ではおそらくほとんど出すことのないような大声です。 最初は聞いて気味悪かったのですが、最近は慣れてきたせいか、無視できるようになりました。 しかし、フランスは食文化が豊かな国なのに、何故精神的に少し不安定な人が日本よりも多いのか、と考えた際に、ふとひらめいたのが、主食の違いです。 日本の主食:米(大豆) フランスの主食:小麦(肉、乳製品) まず、人間にとって生きるためには欠かせないアミノ酸の含有状況から見てみましょう。 ちなみに、必須アミノ酸というのは、体内で合成できないので食事を通してしか取ることのできないアミノ酸のことを言います。 ヒスチジンは体内でも合成されますが、発育期の幼児には不足になりやすく栄養学的には必須アミノ酸としているようです(1985年時点) 米に多く含まれる必須アミノ酸: バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、 トリプトファン → 計8つ リジンは殆ど含まれません 小麦に含まれる必須アミノ酸: バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、 トリプトファン → 計6つ リジン、メチオニン、スレオニンは殆ど含まれません 次に、主食を補う食品を見てみましょう。 大豆: フェニルアラニン、リジン 肉: トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイシン、ヒスチジン、バリン 牛乳・チーズ:バリン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、トリプトファン 上を見ると、米と大豆は米に唯一足りないリジンを大豆が補っていますね。 米はリジンを少量含んでいるので、米だけを食べ続けてもしばらく生き続けることができます。完全食品とも言われています。 一方、小麦は必須アミノ酸が3つ足りませんが、足りない3つのうち、リジンとメチオニンについては肉と牛乳で吸収することができます(ただし、牛乳は消化しにくい欠点があります)。 ここで問題なのが唯一足りないスレオニン。これは卵や脱脂粉乳に含まれますが、正直言って毎日食べるかどうか、少し疑問の残る食材です。 肉はアミノ酸スコアが100なんですがねえ~これはバランスよくアミノ酸を吸収できる度合いを示しているだけで、ちょっと違うのかなあ~ アミノ酸というのは我儘であり、人体が要求する各必須アミノ酸の組成比率(量比)が決まっており、どれかひとつでも充分な量がないと、他の必須アミノ酸がいくらたくさんあっても、不足しているアミノ酸のレベルでしか体内に吸収することができないとのこと。 なんてこった、って改めて思い知らされた感じです(汗) 肉は、効率は良いけれど、高いので毎日たくさん食べることは難しいし、別の意味で健康に悪い。その点、ご飯+大豆は良い、という側面もあるのでしょうか・・・? いずれにせよ、米と大豆の組み合わせは小麦+肉;乳製品よりも効率良くそしてバランス良くアミノ酸を吸収できると言っても良いかと思います。 まあ、フランス人男性が奇声をあげる原因は食生活以外の要素もあるかもしれませんが・・・ ちなみにトウモロコシに含まれる必須アミノ酸は、トリプトファンとリジン以外の7つ。 小麦より若干良いようですが、トウモロコシはたんぱく質がそれほど含まれていないという欠点があるようです。
by witchmountain
| 2006-10-07 04:02
| 食料
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