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ざっと読んでみました。 それなりに面白かったのですが、特に印象に残ったポイントはありませんでした。 私は、元々人間は数字に基本的に弱いと思っています。 元々本能的な動物から進化してきた生物が人間であるとすれば、数字というものは生存のためにやむを得ず使用しているだけで、本来であれば使いたくないはずです。 人間には数字は客観的な事実であると思い込みやすい習性があり、また数字の中にはすぐには完全に理解できないものが多いので、ややこしい計算を避けようとする人間の習性により、それよりも提示された数字に関してはいっそのことそのままうのみにしょようと言う傾向があるのではないかと思っています。 もっとも通常の場合、数字のトリックは5~10分位思考を巡らし、紙に書いてみたり、実際のその数字の説明しようとしていることを実際に経験してみれば、わかります。 私も、社会人になるまで数字や論理的説明に関しては雲をつかむような感じで捕らえていましたが、社会人になって実際に社会で経験を積むことによって、このもやもや感がかなり取れてきました。 問題なのは、自らの実体験では理解することの出来ない分野での数字のトリックでしょう。 例えば金融工学、政治における政策説明の数字、等です。 もっとも今はネット時代なので、調べようと思えば調べることができます。そういう意味では、今は便利な時代になり、政治家や金融機関にとってはやりにくい世界になったのかもしれません。 評価:5点満点中4点
by witchmountain
| 2008-05-11 16:47
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