Serapy C'est la vie
2019-01-06T11:07:32+09:00
witchmountain
自己思考叙述詩 My Thoughts in line streams
Excite Blog
日本へ本帰国
http://kosait.exblog.jp/12843725/
2010-02-15T04:36:47+09:00
2010-02-15T04:36:53+09:00
2010-02-15T04:36:53+09:00
witchmountain
フランスでの生活
既に2月25日、パリ発ANA便を予約済です。
思えば、忘れもしない2005年5月15日に初めてパリに足を踏み入れてから既に4年と9カ月が経ちました。
良い思いで、嫌な思い出、大変な出来事、等、いろいろありましたが、やっと帰れることに素直に感謝したいと思います。
最後の2週間をどう過ごそうか、未だに思案中ですが
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書籍 「戦国時代の終焉」 齋藤慎一 著 感想
http://kosait.exblog.jp/11695056/
2009-08-10T02:48:00+09:00
2009-08-10T00:51:50+09:00
2009-08-10T00:51:50+09:00
witchmountain
未分類
飛ばし飛ばし読みました。
北条家(正確には後北条家でしょうか)が戦国時代の末期に関東地方をほぼ平定したもののやがて豊臣秀吉により滅ぼされること、また、当時北関東で宇都宮家や佐竹家などの諸勢力がいたことまでは知っていましたが、北条家と関東連合軍との間に「沼尻の合戦」という戦いが、織田信長亡き後の豊臣家対徳川家の長久手の合戦とつながりがあったこと、そして北条家と徳川家がこの時期に同盟関係にあったことなどは知りませんでした。
ここまで戦国時代末期における北関東の動きを詳細に解説した本(少なくとも新書版)は今までなかったのではないでしょうか?
著者はあとがきにおいて「この本を書くきっかけになった沼尻の合戦に関する資料が200点以上あり、小字図には陣場の地名が一列に並んでおり、なおかつ合戦の実際の舞台は今もなお当時の自然景観をとどめているため、研究にのめりこんでしまった」と述べていますが、確かにここまでの条件が揃わなければこの本が世に出ることはなかったのかもしれません。
印象に残った点としては、次の点があります。
① 沼尻の合戦
沼尻の合戦が、かなり大規模だったこと。(もっとも正確な戦闘規模ははっきりしないようですが)そして大規模だったのにもかかわらず、決着がつかなかったこと。
② 礼銭
この時期、各地域では戦争当事者の領主へ礼銭をおさめ、禁制という文書を買い取ることにより略奪を回避できる手段があったこと
③ 北条家の滅亡
北条家が一旦は豊臣家へ恭順する意思を固めたものの、行き違いなのか、それとも豊臣家側の策略なのか、はたまた北条家側の気の迷いだったのか、とにかくその些細な原因(小さな戦闘及び両家の上楽時期を巡る解釈の違い)がきっかけで北条家の滅亡に至ったこと。
①③はともかく、②に関しては、あの戦国時代の下克上の時代においてさえ、ここまでルール化されたものがあったのかと、改めて日本社会における一種の規律性を感じました。少し嬉しいような気がしました。
評価:(意外性込みで)5点満点中3点
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映画 「ハリー・ポッター6」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11540200/
2009-07-16T02:32:00+09:00
2009-07-19T02:50:04+09:00
2009-07-19T02:45:19+09:00
witchmountain
映画
映画の正式名称は「Harry Potter and the Half-Blood Prince」、邦題は ハリー・ポッターと謎のプリンス
2009年7月16日に、嫁さんと二人で鑑賞しました。
場所は、例の近所のBoulogne Patheの映画館です。
上映二日目ということで、流石に映画館は混んでいました。前回のハリー・ポッターの映画もそうでしたが、フランス人も結構このシリーズは好きなようです。
さて、肝心の映画でしたが、ちょっと長いかなと思いました。
あの分厚い本の内容を噛み砕いてたかだか2時間半の映画にまとめるのは難しかったのかもしれません。
エンディングが、いかにも「続きがあるよ」という感じの終わり方だったので、まあ盛り上がり方も少し中途半端であったのかなあ、とも思いましたが・・・
それでも、なんだかんだ言ってもハリー・ポッターの世界。恋愛あり、対決あり、そして最後に教授が死んだりと、見せ場もそこそこありました。
まあ、最後の2作で盛り上がりそうな感じなので、次回に期待ですね。
評価:5点満点中4点
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Boulogne-Billancourt 革命記念日前夜祭
http://kosait.exblog.jp/11509408/
2009-07-14T02:46:00+09:00
2009-07-14T20:50:50+09:00
2009-07-14T20:50:50+09:00
witchmountain
フランスでの生活
2009年7月13日の夜に、我が家があるBoulogne-Billancourt市の市役所前で催された革命記念日前夜祭(仏語での正式名称はFÊTE nationale : FEU D’ARTIFICE ET BAL AU COEUR DE VILLE = 国祭日:市の中心部での花火とダンスパーティ)を嫁さんと二人で見に行きました。
目当ては、勿論 「花火」です。
過去数年間は毎年のように遠くから花火が催されているのを発見し、眺めては途中まで近づいて「さあ、これから!」という瞬間に花火が終わるという悔しい(?)思いを何回もしていたので、今回こそは!ということで出かけました。
とは言っても、今回の花火の開催も、嫁さんがたまたま当日ネットで発見しなかったら、そのままで終わっていたところだったので、幸運でした。
これも、今年がフランスでの最後の夏、という前触れなのでしょうか?(是非そうであって欲しいものです)
さて、市役所の前までは我が家から歩いて10分少々。気合い満タンで出かけました。
いざ、市役所前に達すると、結構な人が・・・
こんなにこの市に人が住んでいたのか、と思いました。
もっとも、Boulogne-Billancourt市はフランスきっての有名なパリ郊外の都市で、人口密度も欧州で最も高い地域の内の一つであり、人口も2006年現在で約11万人(当然我が夫婦もこの人口の中に含まれています・・・)。となれば、当然これくらいの人が押し寄せて当然なわけですが・・・。
それでも何とかHotel de Ville正面の近くまでたどり着いた我々夫婦は、今か今かと花火&ショーが始まるのを待ち構えました。
ところが、花火の開始時間は22時ということだったのですが、22時半を過ぎても一向に始まる気配がなし。
流石に所謂「フランス時間」に慣れきっているはずのフランス人たちも、だんだん苛立ちを隠せなくなり、あちらこちらで「ぶーぶー」やら「ヒューヒュー」の大合唱。一方、我々夫婦はその光景を苦笑いしながら眺めつつ、日本人らしく静かに待ち続けました。
時が過ぎ、完全に暗くなり、夜の11時頃になろうかというその時、花火&ショーが始まり、途端に周りは大歓声!
Hotel de Villeの建物の2階のベランダ(?)部分から登場した女性のオペラ歌手と男性のピアノ演奏者が熱唱する中、次々と花火が目の前の道路、花壇、建物の後ろ等から打ち上げられ、演出のレーザー光線と共に街を明るく照らし出す・・・まさに、フランスでの生活の醍醐味のワンシーンでした。
もっとも、自分はと言えば、こんなに近くで花火を見たことがなく(一部の花火は燃え尽きた後、建物に落下していました。安全第一の日本では絶対にあり得ない光景です。流石はフランス人・・・)、花火が破裂するたびに眩しく、それに拍車をかけるかのようにレーザー光線が肝心の時に目に飛び込んできたりしたので、花火を楽しめたのは3分の2くらいでした。
それでも、近くで見る花火はとても綺麗で、途中演出の音楽が止まるなどの相変わらずのお約束のフランスならではのハプニングがあったにせよ、最高の花火を満喫することができました。
ぶーぶー言っていた周りのフランス人たちも、最後は、大幅に開始時間が遅れたことも忘れ、大歓声でした。
この花火ショーの催し、流石は革命の国フランスの前夜祭という雰囲気&迫力でした。日本も、少しはこのような大胆さを見習っても良いのではないでしょうか・・・?
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書籍 「割り箸はもったいない?」 田中淳夫 著 感想
http://kosait.exblog.jp/11504600/
2009-07-11T02:53:00+09:00
2009-07-14T20:52:50+09:00
2009-07-14T04:00:36+09:00
witchmountain
書籍
この本は、実のところそれほど期待していなかったのですが、読み終わった後もなんとなくすっきりしませんでした。
割り箸を擁護する意図はわかるのですが、どうしても割り箸を残さなければならない理由があるのかどうか・・・うーん。
とりあえず、気になったポイントを次の通り羅列してみました。
(1)日本の割り箸の主要生産地は奈良県吉野
まあ、これは納得ですね。
吉野は紀伊山地の麓にあり、良い木材がたくさん入手できそうですしね。
(2)日本の割り箸の99%が輸入で、その殆どが中国産
99%というのは驚愕すべき事実だと思います。
割り箸は、個人的な認識では確か「間伐採した木材」、つまり「そのままでは商品価値があまりない木材」を元に作られていると以前から聞いていました。(まあ、この本でも同じようなことが書かれているわけですが)
しかしながら、中国から輸入されている割り箸はどうやら間伐採材を使用せず、割り箸専用に木を切り倒して製造しているようなので、仮に使用している木材が建築や家具の製造用などの利用に適さないとはいえ、環境に良いとはいえないと思います。
そもそも割り箸をほぼ100%輸入に頼っている時点で、「割り箸=環境破壊」と言われても仕方がないような気がしますが・・・
(3)日本の塗り箸の80%以上は福井県の若狭地方(主に小浜市)で生産されている
今度は塗り箸の話です。
塗り箸はレストランでは普通はあまり目にしません。(まあ、もっとも自分が食べているレストランの価格帯が低いこともあるでしょうが・・・)
塗り箸は、何回も使えると点では、今のエコバッグに通じるものがあり、良いと思います。
マイ箸では今後利用が進むんでしょうねえ・・・。
(4)割り箸は樽丸を製造する過程で出る木材の余りを利用することから始まった
これは(2)で述べた自分のコメントとかぶります。
要するに、割り箸は歴史的には余った木材から作られていたものなので、割り箸の目的のためだけに木を切り倒すということはあまりそぐわないのではないか・・・そう考えています。
(5)最近の割り箸の材料はヒノキ、スギなどの針葉樹系の木材にとどまらず、シラカバ、シナノキ、アスペン、ポプラ等の広葉樹系の木材の利用も広まっている
まあ、これはこの本を読む前から薄々感じていたことでした。
逆に針葉樹系の所謂「良い」木を使うメリットがなくなってきているのでしょう。
(6)著者は、木材の全伐採量から見れば割り箸に使用される比率は微々たるものなので、それほど問題にする必要はないのでは、と述べている
この点に関しては、個人的にはどうしても納得がいきません。
そもそも、割り箸を毎回製造するのもエネルギーが必要であり、ましてや間伐採を使用しないのであればやはり資源の無駄使いと言われても仕方が無いことなのではないでしょうか?
環境保護、資源節約の面で考えた場合、やはり何回も使用できる塗り箸のメリットの方が大きいと言わざるを得ません。
筆者は繰り返し箸を使用した場合の衛生面での問題についても述べていますが、これは少し論点が弱いように感じます。
木材資源の減少とともに、割り箸が減少していこと、また、割り箸が有料になること、はいずれも自然の流れではないでしょうか?
割り箸は、ここパリでも日本食のレストランでは使われていますが、中華レストランや韓国料理店では皆無です。
一部の日本食のレストランでは、繰り返し使用が可能な箸を使う店も徐々に増えており、割り箸文化そのものがいずれ大量消費時代の名残として廃れていくのかもしれません。
評価:5点満点中2点
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書籍「地球最後のオイルショック」ディヴィッド・ストローン著 感想
http://kosait.exblog.jp/11473298/
2009-07-10T02:41:00+09:00
2009-07-09T23:46:31+09:00
2009-07-09T23:41:12+09:00
witchmountain
書籍
英文での原題は「The Last Oil Shock」です。
著者のディヴィッド・ストローン(David Strahan)は、ロンドン在住のジャーナリストです。名前からして生粋の英国人ではないような気もしますが、どうでしょうか?
気になった2点を挙げてみたいと思います。
(1)オイルサンド
本書のP179に、カナダ・アルバータ州におけるオイルサンド(タールサンド)の生産方法についての詳細が記されています。
オイルサンドというのは、ビチューメン(瀝青)という物質です。「瀝青」は聞きなれない言葉ですが、Wikipedia Japaneseによれば「天然または人工の炭化水素の化合物」だそうです。なんのこっちゃ?(笑)
そこで、先日読んだ「石油が消える日(ケネス・S・ディフェイス著)」を読み返したところ、P298からP300にかけて、次の記述がありました。
----- 引用 -----
オイルサンド(タールサンド):
基本的に死んだ油田。油田が侵食によって地表近くにくると小さな分子が蒸発し、貯留岩には殆ど固体のタールが残る。このタールが含まれている砂のことをタールサンド、すなわちオイルサンドという。タール質の石油は砂岩を採掘し、熱湯にさらして石油を分離するという形で採取する。
オイルシェール:
石油が生まれる前の油田。オイルシェールは腐泥岩の一種であり、有機物を多く含む堆積岩である。オイルサンドが油分を含むのに対し、オイルシェールに含まれる油母は地中での加熱や加圧が不十分なため、油分にまで分解していない
(ちなみに、オイルシェールは上記の説明だけではわからないので、Wikipedia Japaneseで調べた結果を付け加えています。)
----- 引用終わり -----
まあ、要するにオイルサンドは良質な軽い成分が蒸発した後の重い油の成分が固体状で残っているようなものだと考えればよいのかな、と思いました。
このオイルサンドは、今採取されている液体の石油の枯渇を補う有望な資源であるとよく新聞やメディアでは紹介されていますが、実際問題としてこれらのオイルサンドの採掘及び原油への処理には膨大な費用及び資源がかかります。すなわち、
・・・露天掘りで掘り出した後、粉砕機で砕き、工業用洗浄装置に送られ、大量の水を使用した後、ビチューメンを採取、ただしそのままでは粘土の高いビチューメンはパイプラインの中を送れないため、天然ガスから作られた水素が加えられ、合成原油となってようやく輸送できるようになる・・・
という工程を経る為、どう考えてもサウジの掘削リグのような簡単な形で取れる代物ではないというふうに書かれています。
まあ、個人的に考えても、オイルサンドをもっと効率よく取り出せる方法を考え出さない限り、今のやり方では環境や水に過大な負荷がかかり、天然ガスまで使用しなければならないわけで、どう考えても高い代物にならざるを得ません。今の液体石油を代替できるのか・・・はてなマークと言わざるを得ません。
著者も同様な考えのようで、コスト及び生産量で液体石油に代われるかどうか、疑問を発しています。
(2)化石燃料に頼る農業及び食料輸入の限界
本書のP162からP168にかけて、現代社会の「無限となった移動空間と安価なエネルギーを前提になりたっている生活」の一つの象徴である食糧生産及びその物流について著者は焦点をあてています。スーパーで購入できる海外産の安価な食料は、現地での安い労働力に加え、輸送コストの安さが頼みの綱であることを指摘しています。
また、自給率そのものについて、著者は母国イギリスを引き合いに出し、こう述べています。
「イギリスの自給率は、じゃがいもで81%、生鮮野菜で59%、果物はわずか9%だ。肉類では、鶏肉が90%、ラム肉が84%、牛肉が71%、豚肉が62%。だが、この数値ですらまやかしだ。ヨーロッパの家畜は、ほかの地域から輸入されたトウモロコシや大豆を原料とする飼料に頼っているのだから。」
そして、現代農業の高収穫性を維持するために大量に使用される化学肥料の主な原料である窒素はその抽出・固定に天然ガスを大量に使用し、また灌漑農業においては大量の水をくみ上げるための動力源として石油に頼っている、など、石油や天然ガスなどの資源がいかに現代の農業に大きな影響が与えているかを説明しています。
著者がこの部分で述べていることに対し、個人的には同意せざるを得ません。この問題は英国一国にとどまらず、いまや世界全体の問題です。
そもそも、今の67億人の人類の人口自体、化学肥料や灌漑農業で食糧生産を増やした結果、食料が余り、それが人口増へとつながったわけですので、今後化石燃料が徐々に減るにつれ、食糧生産も減り、人類の人口は少なくなった食料を巡る奪い合いに発展するでしょう。そうなれば間違いなく戦争になります。
日本は、ただでさえ狭い国土に1億3千万人近く住んでいることに加え、飼料を輸入した上での食料自給率ですら40%を切っています。少子化が進み、日本の人口が減少を始めているとはいえ、今のままでは日本の将来は暗いといわざるを得ません。少子化対策など、もはや必要ないと最近私は考え始めています。
この本は、上記2点の他にも、イラク戦争における米英首脳の裏事情、地球温暖化と石油ピークの関係、石油ピークに関する英国政府の表向きの無関心さ、石油ピーク後の個々に出来る対応など、盛りだくさんの内容です。石油ピークに関心の或る方は、是非一読をお勧めします。
評価:5点満点中4.5点
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書籍 「石油が消える日」 ケネス・S・ディフェイス著 感想
http://kosait.exblog.jp/11466663/
2009-07-09T02:40:00+09:00
2009-07-09T02:46:04+09:00
2009-07-09T02:46:04+09:00
witchmountain
映画
英文での原題は「Hubbert's Peak – The Impending World Oil Shortages」です。
著者のケネス・S・ディフェィス(Kenneth S. Deffeyes)は、1956年に1970年代に米国における石油の生産量のピークを予言したM・キング・ハバート(M. King Hubbert)博士と同じシェル社の研究所に勤めていた人です。
ハバート博士といえば、石油ピーク論者の中では伝説的な人物です。彼が予言した石油生産のピーク及び生産量の頂点を中心とするカーブは「ハバート・カーブ」と呼ばれており、現在世界の石油生産量のピークを予測するのに使われています。
なお、私は石油ピーク論者といっても良い立場ですが、この著作は散文的(まあ、アメリカのこの類の本は和訳して読むと往々にしてあまりまとまりのない散文調の文章の羅列に思えて仕方がないのですが・・・)に書いてあるのにもかかわらず、内容をそこそこ読み飛ばさないで読破することができました。
ディフェイスのこの著作の中で、私が気になった点は次の2点です。
(1) 石油が形成される深さの限界
著者によれば、1万5000フィートよりも深い場所には石油は見つからないとのことです。原因は、1万5000フィート付近での温度はセ氏145度にもなるため、ある程度の地質学的な時間が過ぎれば、この温度中の石油を構成するすべての炭素原子間の結合が切れてしまうとのことです(→P49)。
石油の生成説としては生物の死骸が長期間高温高圧下で液体の炭化水素(つまり石油)となるという「有機成因論」と、何らかの原因により地球内部で生成された炭化水素が染み出してくるという「無機成因論」の二つの説がありますが、著者の言っていることが正しければ超高温である地球内部ではそもそも炭化水素はすべて分解し、CH4=天然ガスの主成分であるメタンになってしまうことになります。
こう考えると、無機成因論はどう考えても分が悪いことになりそうですね。
まあ、もっとも天然ガスだけでも無機成因論が成立すれば、エネルギー問題は少しは解決するのかもしれませんが・・・
(2) 石油ピークの年をほぼ正確に言い当てている
著者は著作のP265において「ハバートと同様の方法を使った他の公表推定値によると、ピーク年は2004年から2009年の間にくる」、同P278において「・・・ロジスティック曲線がはっきり定義できる。数学的ピークは2004年7月になる。2005年と言ってもよい。」
更に同P279において「石油のピークを2009年まで引き延ばすことができる確実な「何か」などない。」と述べています。
現実の世界における石油ピークの時期については議論が多いですが、2008年における石油価格の急上昇を石油ピークを見越した投機筋による大幅な買い越しと見れば、石油価格の急上昇は石油の供給量がピークに達した、または、石油の需要が供給を大幅に上回った結果の二通りの見方が出来ます。2009年6月時点での供給量は需要減退を見越してピーク時の比べて大幅に減少していますので、2009年までに石油の生産量がピークに達するであろう、という著者の主張はかなり確度の高いものといえそうです。
いずれにせよ、石油ピークの時期は、今後数年間のうちに明らかになりますので、その時に著者の主張、また一部の石油ピーク論者が主張している「2005年」や「2009年以前」が正しかったかどうかわかることになります。(個人的には正しいと思っています。)
いずれにせよ、石油生産が今後減少することは避けられません。
人類の石油文明は今間違いなく大きな岐路に立っていると私のような素人でも断言できます。
評価:5点満点中、4.5点。]]>
ナンシー訪問
http://kosait.exblog.jp/29099677/
2009-07-01T10:56:00+09:00
2019-01-06T10:58:14+09:00
2019-01-06T10:58:14+09:00
witchmountain
フランスでの生活
ちなみに、ここの観光はなかなか楽しかったです。
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映画 「トランスフォーマー2」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11473426/
2009-06-25T02:46:00+09:00
2009-07-09T23:53:48+09:00
2009-07-09T23:53:48+09:00
witchmountain
映画
2009年6月25日にいつものように嫁さんと、近所のPathe Boulogneで鑑賞しました。
最初はあまり期待していなかったのですが、なかなかの大作だったので、思ったよりも良い印象を受けました。まあよしとしましょう。
とにかく、今回はスケールが大きく、ネバダ州の沙漠からエジプトのピラミッドまで主人公たちが飛び回ります。
途中で、第一作目の仇敵である元秘密エージェントと協力したり、米軍が何故かエジプトで大活躍と、まあとにかく飽きさせない映画でした。
ターミネーターのようなトランスフォーマー女学生が出てきた時には流石に笑いましたが・・・
暇な人で退屈しのぎを求めている人にはお勧めです。
評価:5点満点中4.5点
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映画 「ターミネーター4」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11179016/
2009-06-05T02:03:00+09:00
2009-06-05T17:30:54+09:00
2009-06-05T17:30:54+09:00
witchmountain
映画
昨日、近所の映画館で観てきました。
上映開始日(2009年6月3日)から二日目だというのに、席の埋まり具合は3割程度といったところでしょうか?フランス人は結構ターミネータは好きだと思っていたのですが・・・
映画の内容は、こでまでの3作で、skynet率いるロボット軍団が暗殺しようとしていた人類の「救世主」であるジョン・コナーが今回初めて未来世界で活躍します。
年は西暦2018年。核戦争が2007年に発生した設定になっているので、それから11年が経過していることになります。
しかしながら、この映画での主人公はジョン・コナー以外にもう一人います。2003年に死刑を宣告され、その際に自分の体の科学的な実験対象にすることに同意した死刑囚のマーカス・ライトという人物です。この人、実験により何故かサイボーグ(ただし、心臓と脳は人間のもののままなので、「ハイブリッド・タイプ」です)にされ、本人は気づいていませんが、skynetの謀略に利用されます。すなわち、人類の存続にとってなくてはならない存在であるジョン・コナーと彼の父親(もっとも2018年時点では少年ですが)であるカイル・リースをskynetまでおびき寄せ、抹殺することです。
映画の内容は思ったよりもよく、主役のクリスチャン・ベール(ジョン・コナー)とサム・ワーシントン(マーカス・ライト)も格好よく、過度なCGが使われていなかったせいで、純粋に面白かったですね。
映画ファンの間では必ずしも評価が高くないようですが、私は個人的に「よくぞここまであのT3の失敗から持ち直してくれた」と感じました。思った以上の出来でした。
ただ、プロット上の難点を一つあげるとすれば、何故あそこまで完璧なハイブリッド型サイボーグであるマーカス・ライトを製造しておきながら、わざわざカイルとジョンをskynetまでおびき寄せなければならなかったのか、ということですが・・・。特にカイルの場合は無防備であり、最初の遭遇の時点でいつでも殺害するチャンスはあったはずなのですが???
まあ、でもこの辺りの背景はいくらでも説明がつくようになっているのでしょう・・・
評価:5点満点中4.5点。]]>
名探偵コナン
http://kosait.exblog.jp/11100042/
2009-05-28T02:56:00+09:00
2009-05-28T17:59:39+09:00
2009-05-28T17:59:39+09:00
witchmountain
アニメ
「名探偵コナン」。今や全国的、いや、世界的に有名な少年少女向け(?)の探偵ものの漫画及びアニメですが、私がこのアニメを初めて本格的に知ったのは、ここパリに来てからでした。しかも今年(2008年)に入ってから。
元々「名探偵コナン」というアニメがあることはニュースなどで知っていたのですが、出てくるコナンの顔が体と比べて不自然に大きく見え(まあ頭の幅が肩幅と同じで、目が宇宙人なみに大きな小学一年生なんて世の中には存在しないでしょう・・・)、また出てくる登場人物もみな顔が同じに見えたため、見る気が起きませんでした。
コナンを見るきっかけというのは、あの人気ドラマ「相棒」の時と同じように嫁さんがネットでコナンのアニメを流しっぱなしにして、たまに内容を見ながら面白そうに笑っている時があったので、つられて見るようになってからでした。
「名探偵コナン」は10年近くも放映を続けているということもあって、「ドラゴンボールZ」と同じようにいろいろな話が絡み合い登場人物も多くなっており、各エピソードを見ていくうちに、「黒の組織って何だ?」「アガサってじいさんは何者?」などと、興味が沸くたびにWikipediaで調べ、更に関連するエピソードを見る、といった塩梅にどんどんはまっていきました。
最近はルパン3世との共演や、黒の組織との戦いの最新映画が公開されたりと、かなりの活躍ぶりのようですね。
まあ、もっとも今の関心事は
コナンはいったいいつになったら終了するのか???
の一点に尽きるのですが。(笑)
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映画「天使と悪魔」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11450943/
2009-05-17T02:14:00+09:00
2009-07-09T23:55:52+09:00
2009-07-07T06:22:11+09:00
witchmountain
映画
2009年5月17日に鑑賞しました。
この映画も、「スタートレック(新)」と同じく、シャンゼリゼ通りのGaumont系列の映画館で観ました。しかも一人なんと3ユーロ。
見る前からウハウハ気分でした。(流石に観客も多かったですが・・・みな考えることは同じなのでしょう・・・)
さて、肝心の映画ですが、バチカンを巡る謎に纏わるサスペンスです。物語は、中世のキリスト教の架空の一派で、科学思想に対して懐疑的な団体であった「イルミナティ」、及び彼らと対決するトム・ハンクスが演じる教授を中心に展開します。中世において、弾圧を受けた結果、「イルミナティ」は一旦消滅したと思われていたのですが、とある現代の時期、次期法王の選定の時とほぼ同じくして次期法王の候補者が4人とも「イルミナティ」を名乗る人物に誘拐され、次々と殺害される事件が発生します。トム・ハンクスが演じる教授は、過去のバチカンの書類に隠された謎を解き明かしつつ、犯人との追跡劇を繰り広げます。
追跡劇もさることながら、私の目を引いたのは、まるで本当にバチカンで撮影したかのような臨場感でした。
私は、2008年8月にローマとバチカンを訪れていたので、映画に出てくる場所の多くは実際に訪れたことがあります。ローマ市内はともかく、バチカン国内は恐らく撮影許可が下りなかったのではないかと想像しますが、それにも関わらずまるであたかもバチカンで本当に撮影したかのような出来でした。CGなのかセットなのか・・・いずれにせよ、あの緊迫感や臨場感は素晴らしいの一言に尽きます。
ストーリーも映像も最高でしたので、トム・ハンクスの是非はともかく、評価は満点でした。
このシリーズの次回作にも期待したいところです。
評価:5点満点中5点
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フランス・パリに来て今日で丸4年
http://kosait.exblog.jp/29099702/
2009-05-15T11:06:00+09:00
2019-01-06T11:07:32+09:00
2019-01-06T11:07:32+09:00
witchmountain
フランスでの生活
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映画 「レッドクリフ I & II」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11100395/
2009-05-15T02:29:00+09:00
2009-05-28T18:35:01+09:00
2009-05-28T18:35:01+09:00
witchmountain
映画
三国志と言えば、「劉備、曹操、孫権、孔明」、「魏、呉、蜀」、等のキーワードが浮かびますが、私が三国志という歴史に初めて触れたのは、中学2年の時に肺炎で2週間入院いた時に両親が買ってくれた横山光輝の描いた漫画「三国志」です。作者の描き方が上手だったのか、あるいは元々自分自身の中に歴史好きな側面があったのか、とにかく病院の部屋で一人、朝から晩まで読みふけった記憶があります。
あの時に印象に残っていたシーンの一つに「赤壁(レッドクリフ)の戦い」があります。
当時は、魏の大軍に孫権・劉備連合軍が勝利したんだなあ、くらいにしか思いませんでしたが、今、この「レッドクリフ」という映画を鑑賞してみると、その壮大さが良くわかります。
「レッドクリフ」は残念ながらフランスの映画館では上映されませんでしたので、とあるソースから映像を入手して鑑賞しましたが、スケールの大きさや各人物の描き方は、なかなか良かったと思います。もっとも、最後に曹操が孫権、周喩、関羽、張飛、劉備と相対峙する場面は歴史上では百パーセントあり得ない場面ですが、映画ということでまあ良しとしましょう。
日本の中村獅童が呉の架空の武将である甘興(どう考えても甘寧だが)を、中国語を操りながらうまく演じていることも印象的でした。
嫁さんに言わせれば、Part IIの戦闘シーンが少し長すぎるのではないかということでしたが、まあ、元々この映画は「赤壁の戦い」を描いているので仕方がないかもしれません。
評価:5点満点中、4.5点。
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映画 「スタートレック(新)」 鑑賞
http://kosait.exblog.jp/11259451/
2009-05-11T02:03:00+09:00
2009-06-14T19:08:45+09:00
2009-06-14T19:08:45+09:00
witchmountain
映画
2009年公開。2009年5月11日(月)に嫁さんと二人で映画「新スタートレック」を鑑賞しました。
生憎近所の映画館では上映していなかったので、今回はシャンゼリゼ通りまで遠征しました。シャンゼリゼ通りは、メトロのGeorge X駅を中心に映画館が多く、この界隈であれば間違いなく見たい映画は見ることができます。ちなみに、「バイオハザード3」もこの界隈の映画館で見ることが出来ました。
さて、映画の批評に移る前に個人的な思いを述べましょう。
何を隠そう、「スタートレック」は最も好きなテレビシリーズのうちの一つです。
私は子供時代(小1~中2)までカナダで過ごしましたが、午後学校から帰ってきたときに必ず放映していたのがこの「スタートレック」でした。あの頃は、毎週、放映を楽しみにしていたものです。
中学・高校時代になると今度は「新スタートレック」、すなわち Star Trek the Next Generationが放映され始めました。最初は違和感がありましたが、徐々にその世界観の広さや、より未来的になった映像等を楽しむようになりました。
「新スタートレック」では特にボーグが好きでしたね。
もちろん、このシリーズから派生したボイジャーやDS9で登場した他の種族であるドミニオンやスピーシーズ8427もなかなか個性的でした。
一方、「エンタープライズ」はあまり見ませんでした。全エピソードのあらすじをチェックしたりはしましたが、結局あまり楽しめませんでした。
「エンタープライズ」の船や装備がどう考えてもこれらのエピソードよりも後の時代である「スタートレック」よりも優れているということのが原因でしょうか。
時間を超えて攻撃してくる謎の種族がせめてボーグやドミニオンだったら良かったのですが・・・。
さて、映画「新スタートレック」に話を戻します。
もともとここ十年間ほど、スタートレックのフランチャイズそのものが芳しくなかったことは私も知っていました。
それを打破しようと映画「ネメシス」やTVシリーズ「エンタープライズ」が作られたのですが、いずれもそれほど大きな成果を上げるまでには至りませんでした。
そこにきて映画「新スタートレック」です。オリジナルキャストを一新して作るという話を聞いた時に、私は一瞬「えーっ」と思いました。あの伝説的な3人をいじるのかと・・・。
あまり期待はしていなかったのですが、IMDSでの視聴者の評価の高さに少しだけ期待をしつつ、映画のあらすじの内容もほとんど見ないで鑑賞しました。
結論から言うと、「期待以上の出来でなかなか良かった」です。
カーク、スポック、マッコイともに、原作のキャストとそれなりに似ている人が演じていており、そもそも敵役であるロミュラン勢力が時間を遡ったことにより歴史が変わってしまったという前提があるため、新世界観もあまり違和感なく入り込むことが出来ました。
また、映像技術や文明観が、現実世界が進化した分、いかにも未来の宇宙航行時代というふうな設定で進んでおり、「スタートレック」のようなしょぼいセットが使用されなかったことも幸いでした。
主人公たちの間の絶妙な掛け合いも話の流れもテンポ良く進み、映画を製作した人の力量がかなり良いなとわかった作品でした。
また、旧作で出てきたレナード・ニモイが歴史改編前のスポック(つまり、未来から来たスポック)を演じていたのも、これまでのスタートレックとの整合性を保てている大きな要因となり、なかなか面白い設定でした。
不満点をあげるとすれば、歴史改編の原因となった敵役のロミュランの巨大船がなんか不格好だったことと、終りのエンタープライズの脱出にもうひとひねりがあればな、という程度で、全体としては良く出来た作品だったと思います。
恐らく続編が出るのでしょうが、その時には、スタートレックの歴史が変わったはずなので、是非ともボーグやドミニオンと対決して欲しい、というのは期待しすぎでしょうか?
評価:5点満点中4.5点
最後に余談ですが、今回Gaumont系列の映画館に来て初めて知ったのですが、この週の後半はGaumont系列の映画館でなんと3ユーロ!(直近のレートで計算すると日本円で420円位)で見ることが出来ました。
残念ながらスタートレックはこの破格の低価格で見ることができませんでしたが、次回「天使と悪魔」を見る時には、是非とも3ユーロで見たいと思います。
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